こちらはRails Girls Japan Advent Calendar 2023の22日目の記事です。
私は今年の4月からRails Girls ガイドの更新作業に取り組んでいます。
主な作業内容は英語表記のままになっていたガイドの翻訳でしたが、協力してくださった方のPRレビューやRakefileの修正など一括りにガイドの更新作業と言えど、たくさんのことに取り組むことができました。
翻訳やレビューなど多くの方が協力してくださったおかげで順調に更新作業が進んでいます。
9月に開催された大阪Ruby会議03でもガイドの更新作業についてLTをしたのですが、数ヶ月経過した現時点の進捗なども踏まえて取り組み全体を振り返りたいと思います!
ガイドの更新に取り組もうと思ったきっかけ
一番初めのきっかけは今年の3月末にRubyコミッターの柴田さんがruby-jpのslack内で「Rails Girlsガイドの翻訳作業をやりたい人はいませんか?」と声かけされていたのを目撃したことでした。
ちょうど前職を辞めて有休消化に入るタイミングでまとまった時間が取れそうだったため、「やりたいです!」と手を挙げた形になります。
時間があると思っていながら実はフィヨルドブートキャンプの卒業課題である自作サービスの開発も進めていて、思い出してみると完全に勢いで手を挙げた形になります(笑)
とはいえガイドの更新作業と自作サービスの開発は使う頭のリソースが異なっていたせいか、うまく切り替えながら進められた気がします。
時系列の振り返り
自分視点の振り返りになりますが、具体的にどんなことをしたかを振り返っていきます。
【4月】 2名体制で英語表記のガイドを翻訳
Rails Girlsガイドはいくつかのセクションで構成されていて、英語表記のガイドを日本語に翻訳するにあたり「Rails Girls にようこそ!」のメインガイドから作業を開始しました。
作業はgohさんと2名で担当ページを分担して進めていきました。
作業開始直後、いまいち進め方やレビュー観点が分かっていない私の質問に対してgohさんが毎回丁寧に返答くださり、安心して取り組むことができたなと思います!
https://t.co/GOjBMyIAE6 が https://t.co/qlIxIp0iHq の変更に合わせて大幅にリニューアルしています。 @maimux2x と @urimaro さんが多くのコンテンツを翻訳してくれました。
— Hiroshi SHIBATA (@hsbt) 2023年4月20日
ある程度日本語化されたページが溜まってきたタイミングで柴田さんがマージとデプロイをしてくださり、このタイミングは実は自分の中で忘れられないとても嬉しかった瞬間だったりします。
この時点ではまだ翻訳されていないガイドが多数残っている状態でした。
一旦一区切りとして私はフィヨルドブートキャンプの卒業課題のリリースに集中し、RubyKaigi開催前日にリリースを終わらせて松本に向かいました。
【5月〜6月】 協力いただける方を募りみんなでガイドの翻訳に取り組む
松本で開催されたRubyKaigiでは柴田さんに直接お会いすることができ、ガイドの更新作業についてお礼をお伝えするとともに「もう少し協力できる人が増えるといいですね」という会話をしました。
この会話がきっかけでフィヨルドブートキャンプ内でガイドの翻訳に興味がある方を募り、作業手順を共有するために以下のブログを書きました。
チェリー本筆者の伊藤淳一さんを始め、たくさんの方がこのブログを拡散してくださり、自分が想定していた以上の方が翻訳作業に協力してくれました。
このおかげで私とgohさんの2名だけでは実現できなかったスピードでガイドの未翻訳ページの翻訳が進められました。 翻訳に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました!!!
また、ブログを書いたのは私の自己判断で、その結果一気にたくさんのPRが上がってきた際にこれまで同様レビューに協力してくださったgohさんには改めて感謝をお伝えいたします。
レビューと本番反映がある程度ひと段落ついたタイミングで私の転職が決まり、ガイドの翻訳作業は一旦ストップしていました。
【9月〜10月】 大阪Ruby会議03とKaigi on Rails2023で気持ちを新たに
転職前後は緊張の日々が続いていて、今思い出してもだいぶ疲弊していてガイドの翻訳をすすめるどころではありませんでした。
転職から1ヶ月のタイミングで大阪で開催された大阪Ruby会議03でお世話になったgohさんとお会いできたこと、ガイドの更新作業についてLTしたことによって残りの未翻訳のガイドもきちんと日本語化したいという気持ちに(少し)火がつきました。
ただ、相変わらず疲弊していてすぐには行動に移せず、実際にまたやろう!と思えたのはKaigi on Rails2023初日にzzakさんの基調講演を聞いてからでした。
Kaigi on Railsが終わった後、ガイド更新に興味があると声をかけてくれた方と協力し、残りの未翻訳ページの翻訳を再開しました。
【11月〜】翻訳再開!Rakefileの修正もちょっとやった
残りのガイドを翻訳していく中で、railsgirls.jpのREADMEへの文言修正PRをいただき、たまたま私が確認をしました。 READMEにはRails Girls ガイドの各種ページを新規作成する際のコマンドが記載されていて、4月のガイド更新作業開始に伴いリポジトリのディレクトリ構成が変更された点が反映されていなかったり、小さなバグがあることに偶然気がつき、そのあたりを自分で修正してみました(まだ少し直したい部分が残っている)。
また、翻訳の方も再度ご協力をいただいたおかげでほぼ完了間近の段階まで来ています!!
現時点で、
- Rails Girls にようこそ!
- さらに詳しく学ぶには
関しては翻訳が完了しています! 「Rails Girlsにようこそ!」はアプリケーションを初めて構築してデプロイするまでの流れが分かりやすくまとめられています。 「さらに詳しく学ぶには」は少し情報が古い部分があったりしますが、RubyやRailsの学習を継続する際のアイディアをもらえそうな内容です。
もし周りにRubyやRailsを学び始めたいという方や学び始めたばかりの方がいたらぜひこのガイドを紹介していただけると嬉しいです。
自分はRailsを学び始めた頃、Rails Girlsの存在を知らなかったのですが、当時の自分を思い出すとこのガイドやRails Girlsにもっと早く出会いたかったなぁなんて思ったりしています。
まとめ
記憶を呼び出して4月からのRails Girlsガイドの更新作業についてを振り返ってみました。
自分視点の振り返りではありますが、たくさんの方が協力してくれたからこそ、ここまで進めることができました。 ありがとうございます!!
頑張ったり休んだりしながらも更新作業を続けてきて、2023年の出来事の中でもとても思い入れがある出来事の一つになりました。
引き続きマイペースに取り組んでいけたらと思います。